北海道の牛肉
国内外からススキノに訪れる観光客はあまりの牛肉の美味しさにビックリ。
世界のグルメが注目する北海道の牛肉を紹介します。
宗谷黒牛
最北端の宗谷丘陵にある広大な牧草地で悠然と放牧されている宗谷黒牛(そうやくろうし)。頭数が少ないため、なかなか流通していない。
point生産数は年間約1,000頭
産地/稚内市
生田原高原和牛
オホーツクの大自然で太陽の光を浴びながら、厳選された飼料で愛情いっぱいに育てられた黒毛和種。なかでもA4等級以上には「北の王」という称号が与えられる。
point柔らかく、深みのある味わいが特徴
産地/遠軽町
北見牛
オホーツク発のホルスタイン種で、広大な敷地の中でのんびりとストレスなく育ち、乾牧草や麦稈(ばっかん)を食べて育つ。全国の牛肉通のなかでも有名。
point赤身が柔らかく、牛肉本来の旨みがある
産地/北見市
ふらの和牛
かつて洞爺湖サミットで各国首脳にふるまわれた逸品は、口溶けの良い脂質の旨みがあり、食べた瞬間に旨みが口の中に広がる。
point美しい霜降りで口溶けの良い味わい
産地/上富良野町
十勝牛
十勝地方で肥育された牛の総称。「十勝晴れ」と呼ばれる長い日照時間により良質な牛が育まれる。十勝牛のなかでも十勝和牛の味は格別で、2011年に商標登録されている。
point十勝和牛の出荷頭数は年間約1,600頭
産地/十勝全域
びらとり和牛
北海道の南西部、日高山脈の麓に広がる平取町で生産される「びらとり和牛」は、出荷されている多くがA5ランクに格付けされている高級肉。
point旨みが凝縮された味の濃い牛肉
産地/平取町
えぞ但馬牛
厳選された国内最高級ランクの但馬系和牛から地道に改良して増やされてきた江別育ちの優秀な牛。広大な石狩川堤外地で生産農家が手塩にかけて肥育。
pointススキノでは名店「牛のいしざき」で味わえる
産地/江別市
白老牛
温暖な土地で独自配合の飼料を発育段階に合わせて与えるなど、生産者のあふれる愛情を受けて肥育、毎年6月に開催されるイベントには4万人もの来場者が訪れる。
point濃縮された旨み、きめの細かい霜降り
産地/白老町
1頭1頭大切に育てられた牛だけが「最高ランク」の称号を与えられる
多くの北海道の食材が世界から注目されているいま、牛肉こそ誇るべき北海道の宝。豊かな自然、澄んだ空気と水、そして良質な飼料と愛情たっぷりの肥育で数多くの道産牛が生産されている。神戸、松坂、但馬といった世界的に有名な日本のブランド和牛も実は生後10ヵ月程度の仔牛の状態で道内の生産地から出荷されているのだ。種類は赤身が多くヘルシーな「ホルスタイン種」をはじめ、「短角牛」、「褐毛和牛」、さらに「アンガス」、「ヘレフォード」など外国が原産の牛、そして国内では最も高級な牛肉といわれる「黒毛和牛」があげられる。どれも栄養価に優れ、豊富に含まれるタンパク質は筋肉や内臓、血液を良好にし、丈夫な身体をつくってくれる。さらにビタミンやミネラル、鉄分などさまざまな栄養素を多く含んでおり、ただ単に美味しいだけでなく、健康な身体づくりにも大いに役立っている。道産牛の特徴は、やわらかくてサシ(脂肪)に旨みが十分に行き届いているところ。肉質が引き締まり臭みのまったくない味わいで、色、ツヤ、きめの細かさなど最高ランクの評価を受けている。その中でも“北海道4大和牛”と呼ばれているのが、「白老牛」、「ふらの和牛」、「びらとり和牛」、そして「十勝和牛」。これらは独自の肥育方法と気候風土により完成した最高級の道産牛といえる。
「宗谷黒牛」は黒毛和種、黒毛和種とアンガス種、黒毛和牛とホルスタイン種の交雑種。潮風が吹き抜ける高台に設置された肥育場では穏やかに過ごす牛たちが印象的で、ミネラル豊富な水をたっぷりと与えている。生産数は非常に少なく、年間1,000頭程度となっており、とても貴重な和牛といえる。美味しさの秘密は基本理念の「大地の健康」、「牛の健康」、「消費者の健康」。この3つを掲げ、安心して食べられる牛肉を生産している。
高い肉質を誇る兵庫県但馬牛系統の和牛を1971年から導入し、北海道の広大な土地で改良してきた江別育ちの黒毛和牛が「えぞ但馬牛」。生まれたばかりの仔牛を母牛と一緒に育て、夏は広大な石狩川堤外地でのびのびと、冬は暖かい牛舎の中で育てられる。こうして成長した牛は、良質な脂肪と柔らかい食感で道内外から高い評価を受けている。
「生田原高原和牛」は生田原で育てられた黒毛和種。中でもA4等級以上のものには「北の王」という称号を与えられる。オホーツクの大自然の中で太陽の光を浴びながら、清い水と澄みきった空気、そして厳選された飼料で愛情いっぱいに育てられた牛。ランキングでも上位になり、最近話題になっている。
このほかにも、オホーツクの豊かな自然環境で育った「知床牛」、冷涼な気候と栄養満点の牧草で生産された「みついし牛」、年間出荷数180頭ととても貴重な「とうや湖和牛」、あか毛和牛の「はこだて牛」、リンゴを食べて育った「釧路アップルビーフ」などがあり、それぞれ奥深い味わいが秘められている。