What’s ジンギスカン
代表的なタイプがこれ
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味付けタイプ
肉をしっかりタレに漬け込んでから焼くという味付け派は滝川周辺で広まったといわれるだけに、内陸部の地域では一般的。滝川の「松尾ジンギスカン」や長沼の「かねひろ」、南幌の「なんぽろジンギスカン」が有名。〆は羊肉の旨みが溶け込んだタレの中で煮詰まりながら焼き上がるうどんが美味。
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タレ後付けタイプ
生の羊肉を焼き、別に添えられているタレを付けて味わうタイプ。道内の沿岸部や札幌周辺では主流。専門店では自家製のタレが美味しさの決め手となる。塩で食べさせてくれるところもある。〆は付けタレの中に番茶を注ぎ、その中に別茹でしたラーメンを入れて食べるのがオススメ。。
鍋のちがい
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穴なしタイプ
このタイプはガスコンロを使用する。中央部分が兜のように盛り上がった独特の形状をしていて家庭ではこの鍋で味付けジンギスカンを食べるのがポピュラー。常備している家も多い。
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穴あきタイプ
鉄製の鍋にスリットと呼ばれる裂け目状の穴があいているものは七輪にのせる炭焼き用。遠赤外線の効果で肉がじっくりふんわりと焼けることと、程よく脂が落ちるのが特徴だ。
肉のちがい
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マトンって?
生後2年以上から7年程度まで成長した羊の肉で、独特の牧草のような香りが強いのが特徴。肉質はかためで引き締まっており、見た目は赤みが強い。鮮度がよければくさみがなく、とても味が深い。
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ラムって?
生後1年未満の仔羊のこと。くさみが少なく、食べても独特のクセがそれほど感じられないのが特徴。若い肉なので肉質も柔らかい。とてもポピュラーな羊肉で、ロース、肩ロース、リブロース、ヒレなどどの部位も人気。
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ホゲットって?
ラムとマトンの中間、生後1年以上2年未満の羊肉のこと。ラムはクセが少ないが淡白、マトンはクセが強すぎる、その中間でちょうどよいという人もいる。流通量が非常に少ないが、最近ススキノで味わえる店も増えてきた。
羊肉の部位・特徴
使用原料 | 精米歩合 |
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ネック | 肉質はやや固め。よく動かす部位なので旨みが非常に濃く、挽き肉にして調理するなど、煮込み料理が向いている。 |
肩ロース | ロースとは肩から腰までの背中側の肉のこと。その中でも首に近い部位のため、他のロース部位と比べて、やや筋っぽさはあるが、その分コクのある風味があり、肉厚で柔らかい。 |
ショルダー | 腕の部分の総称。よく動かす部位で旨み成分が豊富、味は濃厚。ジンギスカン、しゃぶしゃぶに適している。 |
リブロース | 肩ロースとサーロインに挟まれた部位で、サーロインと並んで高級羊肉の代名詞とされている。肉質はやわらかく、薄切りにしてジンギスカンに、塊のままローストにしても美味しい。 |
ヒレ | 上質でやわらかい赤身肉のヒレ。あまり動かさない部位なのに赤身肉。そのため非常に柔らかく、肉質はきめ細やかで赤身のほんのりとしたクセのない甘みも感じられる。 |
サーロイン | サーロインは背肉の後半部分にあたり、3種類のロースの中で最も肉質が優れている。あまり運動しない部分なので、筋肉は少なくきめ細やかで柔らかい。 |
ランプ | ランプとは腰から尻、モモにかけての部位。サーロインの隣にあり、トップサーロインとも呼ばれ、モモ肉を構成する部位では最も味が良いといわれる。肉らしい濃厚な味わい。 |
ウチモモ | 肉質はきめがやや粗めで柔らかく、しっとりとしたジューシーな赤身肉。脂が少ないため、カロリーも低くヘルシー。海外ではラウンドステーキとして健康志向の人に人気。 |
ソトモモ | 後肢のモモの外側、最も運動する筋肉が集まっている部位。肉質はきめが粗く、繊維が多いがそこまで固くはない。独特の歯ごたえも感じられ、肉を食べた満足感が得られる。 |
スネ | 脂肪がほとんどなく筋が多いので煮込み料理に最適。ゼラチン質を多く含み、肉の味が濃厚で、じっくり煮込むことによってコラーゲンが溶け出して柔らかくなる。 |
スペアリブ | スペアリブとは肋骨まわりの骨がついた肉のこと。可食部は少ないが香り豊かで甘みのある脂身と骨からにじみ出る旨みも相まって羊肉の醍醐味を体感できる。 |
ラムチョップ | 仔羊の背ロースを骨付きのままスライスしたものをラムチョップと呼ぶ。ラムチョップにスライスする前の状態で、骨付きの塊肉はラムラックと呼ばれる。 |
カルビ | 正確には肩バラ。他の部位と比べて脂身の比率は高め。甘みのある質のいい脂身なので旨みがしっかりと味わえる。ジンギスカン、煮込み料理に最適。 |
舌(タン) | 羊のタンはとても小さく1頭から約100g程度しかとれない。タンはさらにタン先、タン元、タン下などにわかれ、中でもタン元はタンの中で最も柔らかく、最上級の部位。 |